hannakun’s diary

都内在住、37歳、会社員。男性不妊(非閉塞性無精子症)で精子細胞が見つかり体外受精治療中。セントマザーでの遠方治療です。2016年からの記録をつけようと思います。これまで採卵4回(2019.5採卵1回終了したので5回になりました!)、移植2回陰性でした。落ち込む毎日から最近になってブログを書けるようになったので最近の出来事から書いていきます。読みにくくてすいません。。

「非閉塞無精子症」の診断

こんにちわ🌙

 

takako の旦那です。

 

前回の記事からだいぶ間が空いてしまいましたが、
今回は以前紹介した男性専門の泌尿器科での結果の内容と、その結果を受けての当時の心情などを書きたいと思います。

 

前回の記事はこちらです↓

 

hannakun-tamago.hatenablog.com

 

 

 

 

 検査内容一覧

検査の内容は以下です。
(1) 精液検査
(2) 血液検査 (ホルモン検査)
(3) 染色体検査
(4) Y染色体微小欠失分析(AZF)
(5) 肛門エコー検査
(6) 触診・視診

 


検査結果


(1) 精液検査

採取された精液から、精子の数・運動率・精子奇形率 を主に測定します。

 

結果は即日でますが、その日の体調などにも多少左右されるもののようで、
1 回目 の結果が悪い場合などは、1-2 週間ほど期間をあけて複数回実施するのが普通のようです。

私も別の病院での検査も含めると、3-4 回ほど受けました。

 

 

初回のレディースクリニックでの結果は 2 匹という診断でしたが、
残り 3 回はいずれも 0 匹でした。。

 

 

1 匹でも検出されるかどうかというのは実は非常に重要で、
わずかでも検出できたら精巣内には精子が作られいることが確認でき、
手術などで回収し受精させることができる可能性が出てきます。

 

 

私の場合は、男性専門の病院での検査でいずれも 0 匹だったため、
初回のレディースクリニックでの結果は間違いだったのではということになり、
この時点で無精子症が確定しました。


(2) 血液検査 (ホルモン検査)

主に精巣機能に重要な FSH・LH・PRL の値を測定します。

 

 

特に重要なのが男性ホルモンである FSH と LH の値です。
(正確には性腺刺激ホルモンと呼ばれるもので、女性の体内でも分泌されています。)

 

 

この FSH と LH が男性の精巣を刺激し、精子の生成がうながされます
精子が正常に生成されている場合は、FSH と LH の量は十分だよというフィードバック機能が作用し、体内の FSH と LH の量が一定量に抑制されます。

 

 

つまり、FSH と LH が一定値の範囲だと正常、
低すぎる場合は男性ホルモンを分泌する下垂体に異常がある可能性があり、
高すぎる場合は精巣が反応しておらず精子の生成機能がうまく動作していない可能性が考えられます。

 

私の結果は、、、

 

 

FSH 20.3 ( 正常値 : 0.8 - 5.7 )
LH 12.2 ( 正常値 : 2.0 - 8.3 )

 

 

特に FSH は通常の 4 倍近くあり、精子生成がうまくされていない非閉塞性無精子症の可能性が高い結果となりました😣😥

 

(3) 染色体検査

主にクラインフィルター症候群かどうかなどを、採取した血液から検査します。

 

 

クラインフィルター症候群と無精子症に因果関係があることがわかっており、
精子回収の手術を受ける場合にも、クラインフィルター症候群かどうかにより結果が大きく変わってくるようです。

 

 

私の結果は、陰性でした。

 

(4) Y染色体微小欠失分析(AZF)

性染色体である Y 染色体の AZF 領域と呼ばれる部分の欠失の分析を行います。

 

この検査の目的は、通常の射精では精子が得られない前提で、
精子回収のための手術をする意味があるのかどうかを判断をするためのものになります。

 

 

AZF 領域には AZFa, AZFb, AZFc という 3 つの領域に区分されています。

この検査結果で AZFa または AZFb の欠失が見つかった場合は、手術をしても精子を回収する見込みがないとされています

 

 

私の結果は、AZFc の部分欠失でした。

 

 

実は日本人の 3 割程はこの AZFc 欠失遺伝子をもっており、
臨床的には問題ないという説明を医師からされました。

 

(5) 肛門エコー検査

 

陰嚢部の血流に異常がないか、精子の通り道となる管につまりがないかなどを確認します。

 

 

特に非閉塞性ではなく閉塞性の方の場合は、
精子の通り道が何らかの問題により詰まってることが原因で無精子症が引き起こされます。


ひと昔前に有名になったダイヤモンド☆ユカイさんはこの閉塞性無精子症でした。

 

 

タネナシ。

タネナシ。

 

タネナシ。 [ ダイアモンド☆ユカイ ]

 

私の場合は、この精子経路に問題はありませんでした

ダイアモンド☆ユカイさんは非閉塞性ではないですが、参考までに買ってみました。

 

(6) 触診・視診

主に睾丸の大きさを確認していると思います。

 

睾丸は生成された精子をためておく場所でもあるため、
精子がうまく生成されていない場合は、この睾丸のサイズが小さくなります

 

 

目安となる、様々なサイズの睾丸の模型が数珠つなぎになっているものと比較しながら、自分の睾丸のサイズがどれくらいなのかを診察されます。

 

 

私の睾丸のサイズは 6-7 ml でした。。( 通常は 15 - 25 ml )

 

 

つまり、普通の半分くらいのサイズになります。
今まで他人のモノのサイズときちんと比較したことがなかったので、
言われたときはショックでしたし、恥ずかしくもなりました。。😥

 

ちなみに、サイズを測る専用のツールがあるようで、

精巣測定器( オーキドメーター) と言うそうです。海外版のアマゾンでは購入できそうでした。

 

 

Prader Orchidometer by Prader [並行輸入品]


結果まとめ

 

(1) 精液検査 : 0 匹
(2) 血液検査 (ホルモン検査) : FSH, LH が異常に高い
(3) 染色体検査 : 異常なし
(4) Y染色体微小欠失分析(AZF) : AZFc 部分欠失 (異常なし)
(5) 肛門エコー検査 : 異常なし
(6) 触診・視診 : 6-7 ml (普通の半分くらい。。。)

 

上記結果から、「非閉塞性無精子症であることが確定しました。

 

 

 

~当時の心境~

 

「非閉塞性無精子症」です。

 

と言われたときは、ショックで動揺するというよりは、
現実がうまく受け入れられなく、ただ

 

「そうですか。」

 

と返事をした記憶があります。

 

あまりに感情が無かったので、医師から逆に「大丈夫ですか?」と心配された程です。

 

手術をして精子を回収するしかないので、
とりあえずその手術の流れや費用などの詳細を看護師さんに聞いて帰って下さい、
と言われその日の診察は終了しました。

 

 

看護師さんからの説明も聞いてはいましたが、
イマイチ実感がなくなんとなく話を聞いてそのまま病院をあとにしたと思います。

 

 

帰りの電車の中で、徐々に実感で出てきて、

 

「なんでこんな状況になっているんだ。。」

 

という自問自答をしながら、
スマホでとりあえず「無精子症」について検索した結果を眺めていました。

 

 

少し調べてわかったことですが、
「非閉塞性無精子症」の原因は多くの場合その原因が解明されていません。

 

自分のおかれた説明のつかない状況と、

現代医学でも原因がわからない症状が自分に出ている不安と、
妻に申し訳ない気持ちと、

 

様々な感情がわきおこり、
その日はただ呆然としていた記憶があります。